口をすぼめ、唇で扱くように顔を上下に動かすと、ジャンの口の中でバクシーのペニスが張りつめて、一層逞しさを増していく。ジャンの口には到底収まりきらない、凶悪なサイズのそれ。口から出して幹に浮き出た血管を硬く尖らせた舌でなぞりながら亀頭へと辿っていき、ちゅうっと音が鳴るぐらい強く吸いつけば、まるで別の生き物のようにビクビクと震えた。
「ん、む……」
亀頭の先端、鈴口の辺りで弧を描くように舌を滑らせて、ジャンは唾液を塗り広げていく。その唾液にはバクシー自身から滲み出た先走りのカウパー腺液も多分に含まれていて、密かにジャンを悦ばせた。好きな男が自分の口技で興奮して、お漏らしでもしたのかと思うほどにガマン汁を溢れさせているのだから、嬉しくないはずがない。
亀頭をベロベロと舐め回しながら、口の中に溜まった唾液を余さずバクシーのペニスの上に垂らして。それを右の掌で竿全体に塗り広げながら手で扱いてやれば、バクシーは興奮と快感に腰を浮き上がらせて恋人の名を呼んだ。
「アッ、ジャ、ジャン――ッ」
「気持ちよさそうだなぁ、バクシー?」
可愛い喘ぎ声のご褒美に亀頭を口に含んでやろうかと口を開けたジャンは、ふと思いつき。垂れた前髪を左手でかきあげながら、バクシーの顔を上目遣いに見つめて。食い入るようにこちらを見つめる男の視線を意識しつつ、大きく開いた口から赤い舌をちらつかせながら男の亀頭を口に含んだ。
「ヤベェよ、ジャンの口ン中、あっつくて、気持ち、いい――」
熱く濡れた粘膜にすっぽりと包まれた亀頭が、ぬめった舌で舐め回される。その感触に悲鳴じみた喘ぎを上げたバクシーのペニスはすっかりと育ちきっていて、ジャンの口では半分も含むことはできない。それでもジャンは喉の奥の限界までそれをずるりと呑み込んで、余った部分は手で扱いてやった。普段は額から目の上を覆っている髪の毛が取り払われているせいで、その様子はバクシーからも余すことなく見て取れる。
並外れたサイズのペニスを含んでいるせいで限界まで広げられた唇に、歪んでしまっている頬のライン。喉の奥を刺激されているせいだろう、涙を浮かべた目に――涎と鼻水で濡れ光る口周り。せっかくのジャンの美しい顔立ちが台無しだと思えるような惨状に、だが、バクシーはより一層の興奮を覚えた。
こんなにも歪んだ、いっそ醜いほどのジャンのフェラ顔を見ることができるのは自分だけなのだという優越感。自分を悦ばせるためにそんな姿をあっさりと晒してくれるジャンへの愛おしさ。万感込めてジャンを見つめるバクシーの熱い視線に、それを見つめ返すジャンの蜂蜜色の瞳がとろりと蕩けた。
(お前が好きで、可愛くて、仕方がないよ――)
声にはなっていないが、視線だけで伝わってきたジャンの愛情が引き金になって、バクシーの睾丸がギュウ、と収縮した。
「出る、出ちまう、お前の口に出しちまう、ジャン――ッ」
出せよ、と。言葉ではなく目線で促して、ジャンはバクシーのペニスを呑み込んでいる喉の奥を締めた。限界まで膨らんだバクシーのペニスが、ジャンの喉奥に直接注ぎ込むように精液を放出する。
「ん、ぶ、ふ、ぐ……ッ!!」
勢い余ってジャンの口の外にまで溢れ出るほどの大量の精液を、ジャンは何度も喉を鳴らして呑み込んで、それから残った精液を吸い出すように、まだ口の中にいたバクシーのペニスを優しく吸う。綺麗に舐めて清めたそれを口から出したジャンは、バクシーの顔を見上げて笑った。
「あー、クッソ、ちっと鼻に入った」
涙と鼻水と涎と精液と。あらゆる体液でぐちゃぐちゃになった顔で笑いかけてくる恋人の顔にたまらない気持ちになったバクシーは。
「う、わ!? おい――ッ!!」
ジャンが思わず驚きの声を上げるほどの勢いで、恋人に飛びついて抱き締めた。
「何だよ、くすぐってぇって、ハハ、おい、バク――ん、ぬ、む、ちゅ、じゅっ」
恋人の汚れた顔を犬みたいに舐め回してから、さっきまで自分の分身を可愛がってくれていた唇に口づけて。まだ己の精液の味の残る口の中に舌を差し込んで、えぐみのある唾液を啜るようにしながらジャンの舌と絡ませる。
必死な恋人の姿に、ジャンはしょうがないなぁと目を細めて。銀色の頭髪を柔らかく撫でながら、差し込まれる舌を優しく吸ってやった。