逃げを打とうとするジャンの尻を抱え込むように抑えつけ。自分の頭を掴んで引き剥がそうとするジャンの手の動きに逆らって。喉の奥に叩きつけるように放出されたジャンの精液を音を立てて飲み下してから、ようやく口を離したバクシーは。その長い舌を見せびらかすようにべぇ、と出しながら、ジャンに口の中を見せつけた。そこに出された精液は全てバクシーの胃の中に納められていたが、濃い粘液の名残が口の中で白い糸を引いている。その光景に、ジャンは羞恥と興奮で小さな呻き声を漏らした。
「は、ぁ……ぅ……」
その声を聞いたバクシーの身体がビクン、と震える。未だ口を開けたままジャンを見上げる薄い色味の双眸は熱に蕩けて、その奥に濃いピンク色をしたハートが浮かんでいるのがジャンからははっきりと見て取れた。
「ン……ちゃんとぜんぶ飲めて、えらかった、な……」
呼吸を整えながら切れ切れの口調でそう言って、ジャンはバクシーの髪の毛を握り締めていた手をゆっくりと開く。開かれた掌はバクシーの後頭部を撫で下ろし、右の首の後ろ側、バクシー自身には見えていないがそこに存在していることを誰よりもよく知っている刺青の上で止まって。
「いい子だ、バクシー」
温かな掌が離れたかと思うと、優しい指先が慈しむように、愛撫するようにゆっくりと刺青をなぞる。それと同時に与えられた誉め言葉に、バクシーの腰がビクリと震えた。張り詰めた筋肉の浮き出る太腿がガクガクと痙攣するのを見て、恋人が射精しないまま達していることをジャンは察する。
「バクシー……エロ……ヤベェ……俺、また、イキそ……」
思わずそう口走ったジャンの脚からは力が抜けてその場に崩れ落ちそうになったが、その前に太い腕がジャンの腰をがっちり抱え込んで支えた。まだ白濁液をとろりと垂らしている萎えたペニスを最後の一滴まで出しきらせようと手で搾り。バクシーはうっとりとした目つきで舌を伸ばしてジャンのペニスを再び口に含む。
この後二人が射精しないまま何回達したのかは、お互いですらよく分かっていない。