ジャンにチンポを突っ込む時、いつも本当に入んのかって心配になる。溶けたワセリンでぬるぬるになったジャンの入り口に、漏らしたカウパーでびしょびしょに濡れた俺の切っ先を宛がって。性行為に使う目的で作られてないジャンの狭い孔に、俺の無駄にでっけぇチンポが呑み込まれていく。大丈夫なのかって心配でじっと見守ってるはずが、その光景のエロさによけいに硬くしちまうんだから男ってのはしょうがない生き物ですよね、分かります。
突っ込んだ先っぽが熱い肉に包まれてそれだけでもうちょっと精液が漏れてる気がするぐらい気持ちいい。このまま欲望に任せて一気に根元まで突っ込んじまいたい。そう思った俺の気持ちを察したみたいに、ジャンが声を上げる。
「ん、……ッふぅ……っあ、バク、シー、ゆっく、りぃ……」
「わぁってる。ダイジョーブ……ゆっくり、するからよ……」
ジャンの腰を掴む手に力が入り過ぎねぇように注意しながら、熱くて狭くて濡れた柔らかな内臓の中をゆっくり押し進む。張り出した傘の部分が押し込まれた瞬間、ジャンの呼吸が詰まって、細く引きずるような苦鳴混じりの喘ぎが飛び出した。
「すまねぇ、ジャン……俺、でっけぇからよ、やっぱ……痛ェ……よな?」
「今さら、何、言ってやがる……」
確かに今さらだ。本当に悪いと思ってんなら最初から入れるなってのがジャンの本音なのかもしれねぇ。
「……すまねぇ……」
申し訳ない気持ちで、目いっぱい押し広げられちまってるジャンのケツの穴に視線を落とす。中に塗り込められてたワセリンが、俺の質量に押し出されて孔の縁から少しずつ漏れ出てきてて。濡れて光るその部分が別の生き物みてぇにひくひく蠢いて――すげぇ、エロい。知らねぇうちに口の中いっぱいに溢れ出してた唾液を飲み下すと、喉が大きく鳴った。それに呼応するように、ジャンが声を上げる。
「あっ、何か、今、でっかくなって――ン、なん、でぇ」
(――マジですまねぇ)
反省した傍からこうなっちゃうんですよね、だってジャンがエロいんだもん。頭の中で言い訳しながらも、俺のチンポは熱い肉の襞の中を奥へ奥へと分け入っていく。根元まで俺のチンポを収めたジャンの身体を、抱き起こしてぎゅうっとかき抱いた。ジャンのこの、俺の腕の中にすっぽり収まるサイズ感がめちゃくちゃ気色よくて――俺のもんだって感じがして、すごくいい。顎の下にある髪の毛に顔を埋めて匂いを嗅ぐだけでもう、たまんねぇ気持ちになる。
「あぅ、あ……ッ、は……」
苦しそうだけど、多分苦しいだけでもねぇんだろうなってのは、ジャンのチンポも勃起してるから確かだと思う。だけどやっぱり、ジャンの身体はどっか硬くなってる感じがする。本来の用途と違う使い方をしてるせいで力が入っちまうんだろうか。それとも――最初にやった時のことを思い出して萎縮しちまってるって可能性もあるのか、とか。そんな風に考えると腹の奥に冷たい鉄の塊を詰め込まれたような感覚になる。
「ジャン……」
身体を屈めて、薄く開いた唇を舐めてみる。何度か繰り返すと誘われるように出てきたジャンの舌が俺のそれと触れ合って、その瞬間下腹部に電気信号が走ったような痺れが来た。もう根元まで全部入っちまってるっていうのに、もっと奥に入り込みたくて腰を押しつける。先端が突き当りの壁をこじ開けて、更にその先へと入り込んでいくのが分かった。
「あ、やば、何これぇッ……あ、やばい、って、ぇ――」
急に全身の力が抜けたようになって、ガクンと崩れかけたジャンの上体を慌てて抱え込む。譫言みたいな喘ぎ声を漏らしながら俺を見上げる視線はどろりと溶けきって、見つめられてるこっちが火傷しそうなほどに熱い。
「何だこれ、や、べぇ……すげぇ、変、あ、ァ……ア、ア、ア――ッッ」
不意にジャンの腹筋がビクビクと痙攣して、唇の端から涎が零れた。いっちまったのかと思ったが、ジャンのチンポからザーメンが出てる様子はない。それにいつもいく時は痛ぇぐらいに俺のチンポを食い締めてくるのに、今はむしろ緩んでるっつーか。いつも身構えてる身体の力が全部抜けて全身が溶けちまったみてぇにぐったりしてる。
「ジャン、ジャンよぅ……おめぇどうしちまったんだよ……」
不安になって呼びかけると、ぼんやりとした目で見つめ返される。
「わ、かんね……何か、すげぇ気持ちよくて……俺、イッた……?」
「ザーメンは出てねぇけど……」
「あー……何か、そういうイキ方もあるって、ロイドが言ってたような……」
よくわかんねぇが、ジャンは射精せずにいっちまった、らしい。力の抜けきった身体を俺に預けたジャンの全身は薄っすらと上気していて、そこから立ち上るジャンの汗の匂い――どこか甘さを感じさせるそれに頭がくらくらした。びしょびしょに濡れて硬く反り返ったチンポも、荒い息を吐く唇も、泣いてるみてぇに潤んだ目も、何もかもがエロくてたまんねぇ。
「ジャン、今のもう一回見せてくれ」
「――ハァ?」
さっきは心配の方が先立って、こんな色っぽいジャンのいくところをちゃんと見てなかったことが急に惜しくなってきちまった。
「もっかい、ちゃんと見てぇんだよ」
「バカ、あんなん連続で味わったら死んじまう――」
「頼むよ、ジャァン」
「あ、馬鹿、腰、揺するな、ってぇ……」
またすぐに甘い声を上げだしたジャンを見下ろしながら、俺は以前にデイバンの隠れ家に置いてきたカメラのことを思い出して――あれがまだ残ってたら絶対にジャンの写真を撮らせてもらおうと心に誓った。