Giancarlo’s side
メールの画面を閉じてポケットに突っ込んだ俺は、今読んだばかりの文章を脳内で反芻する。いつにも増して不機嫌そうだった、ジュリオさんの言葉。今回は本当に怒っているのかもしれない。明日、彼に会いに行ったらひどいことをされてしまうかもしれない。そう思った瞬間、どうしようもないほど股間が疼いた。
「ジュリオさん……」
その名前を口にしただけで期待に震える心と身体。無意識に伸びた手で硬くなった逸物を撫で回すけど、そんな刺激じゃ全然物足りない。熱くて硬いジュリオさんの肉の塊をねじ込んでもらわなくちゃ、天国にはイケない。早く、早く会いたい。
「明日の夜まで待つなんて、無理だよ……」
◇ ◇ ◇
Giulio’s side
ドアを開けるなり、物も言わずに腕を掴んで細い身体を部屋の中へと引きずり込んだ。
「ジュ、ジュリオさん……乱暴、しないで……」
おどおどと見上げてくるジャンカルロの蜂蜜色の瞳の中には隠しようもない欲望の光が宿っている。股間だって期待に膨らんでいる。なんて見え見えの演技だ、この好き者め。
抱きしめて首筋に顔を寄せるとジャンカルロの匂いを肺いっぱいに吸い込んだ。ちょっと汗っぽいところがよけいに興奮させられる。俺の言いつけをちゃんと守ったことに満足して「汗くせーな、クソが」と罵ってやると、「汗臭くてごめんね」と謝る、その恥ずかしそうな表情にうっかり射精しそうになった。
白い身体を隅から隅まで舐め回してやると、「洗ってないから、汚い」なんて泣きそうな声で抵抗する、ふりをする。尻の穴に俺の舌を突っ込まれて興奮して先走りをダラダラ垂らしてるくせに。自分だって我慢しきれずに、洗ってない俺のチンコを咥えてしゃぶってるくせに。ジャンカルロは本当に、嘘つきだ。
俺より一回り小さい身体を後ろから貫いて前後に揺さぶり、好き勝手に攻め立てる。久々だからもうすぐにでも出そうだ。
「ジュリオさん、中には――」
中に出さないでくれと言いかけたジャンカルロの口を無理やり手で覆うと、きつい孔に思う存分吐き出した。
「や、キツッ……」
うるさい黙れよこの牝犬が。
痺れるような快感が足の指の先から頭のてっぺんまで突き抜ける。もう何度目になるのかわからない俺の射精を受け止めたジャンカルロの身体が痙攣してる。苦痛と快感に歪む顔は涙と涎と鼻水でぐちゃぐちゃで、ものすごくみっともなくて興奮する。ゆっくり腰を前後させて最後の一滴まで搾り出した俺は――
◇ ◇ ◇
目を開けると、ソファに沈み込んで眠る他の連中の姿が視界に飛び込んできた。状況を理解できずに固まった脳は、次の瞬間すぐに回転を始める。そうだ、俺たちは確か新年の挨拶に追われていて――思い出しすぎた俺の脳裏に、ついさっきまで見ていた夢の映像までが浮かび上がった。ジャンさんの、白い――
俺の下で泣きながら喘ぐジャンさんの白い身体。俺を受け容れたアヌスは周囲の皮膚が切れそうなほどに広がって、抜き取るとぽっかり空いた入口から俺が吐き出した白濁液がどろりと零れだしていた。リアルな映像に勃起させてしまった俺は両手で顔を覆った。
「ジャンさん、ジャンさんごめんなさい……!」