非処女のジャンさんに翻弄されるイヴァンちゃんという設定で、書きたい部分だけ書いた。

非処女ジャンさんに翻弄される素人童貞イヴァンくんのお話 - 2/3

14,365文字 / 約16分
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逃亡編二日目の夜

昨夜と同様、背中を蹴られて起こされた俺は、イヴァンの後を追って小屋の外に出た。無言で前を行く背中を見ながら、今夜はなんのつもりなのかと考えてみる。

(昨夜の仕返しとか?)

昨夜の事の首尾は、ほぼ全面的に、奴の描いたシナリオ通りに進まなかったはずだ。イヴァンとしては、俺が実際にフェラをしようがしまいが、今後の俺との関係を自分に有利な形に持ち込めるつもりでいたんだろう。フェラをしなければ、代わりに首を垂れてイヴァンに服従することを誓わせる。フェラをすれば、そのことで俺を精神的に追いつめ、俺よりも有利な位置に立つ。どちらに転ぶにせよ、いずれ俺が本当にボスになる日が来た時にはそのネタを使って陰で俺を支配することができるとか、そんなことを考えていたのに違いない。
何も考えていない単純馬鹿のようでいて、意外に色々なことに考えを巡らせて先回りをするタイプなのだということは、この短い付き合いの中でもわかっている。だが、そうやって小賢しく策を弄する割には、あっさりと騙されたり足下をすくわれたりすることも多そうだ。俺とベルナルドの大根芝居を鵜呑みにして大騒ぎしたあの時といい、昨夜のアレといい、CR:5の幹部がそんなことで大丈夫なのかよ、と心配にもなってくる。もちろん、俺が憂えているのはイヴァンの身じゃなくて組の存亡だ。

(マァ、根が素直、ってことなんだろーな)

ボウィック村でガキどもに懐かれていたところを見ても、根本的にはお人好し、なんだろうと思う。そのくせ、仲間であるはずの俺たちに対しては警戒心の強い野良犬のようにキャンキャンと吠え立ててくるというのは、他人を信じることにためらいか恐怖を覚えているからなのか。

(なーんかトラウマでもあんのかね?)

やらせてくれそうな色っぽい女が相手ならともかく、小憎らしい年下の男の内面に思いを馳せるのははっきりいって俺の趣味じゃない。けど、互いにタマを預け合ってるような現状で、味方さえも信用できないと露骨に表に出してみせるこいつの態度はいささか問題がある。何も逃亡中の今現在の話だけじゃない、今後の組の舵取りにも影響が出そう、とあっては、次期カポとして憂慮すべき事態と言わざるを得ない。

(つっても、想像だけじゃ限界があるわな)

本人に訊ねたところで素直にペラペラしゃべるわけもなし、俺は現時点ではそれ以上の追究を諦めて、イヴァンの背中に声を投げかけた。

「おーい、イヴァン。今日はなんの用なんだよ?」
昨夜の礼を、と思ってな」

足を止めたイヴァンが振り返って答える。予想通りの答えに心の中でやっぱり、とつぶやきながら俺はにっこりと微笑んだ。

「ア、ソウ? 昨日の、そんなに気に入ってくれたんだ? いやー、礼をしようと思うほど喜んでくれてたなんて俺も感激ー」

そう言って、開いた唇の隙間から舌先を出して昨夜の行為を思い出させるように蠢かせると、イヴァンは頭に血が上ったように、首から上を真っ赤に染めて叫んだ。

「バッ、バカか! そういう意味じゃねぇ!!」
「ンな真っ赤な顔して否定されてもさァ、説得力ねぇ、っつーの」
「ッうるせぇ、とにかく、早くそのズボンを脱げ! 命令だ!!」

おやおや、今日はイヴァンがご奉仕してくれるらしい。さすがにフェラチオをする度胸はないだろうから、手コキか、あるいはケツの穴に指でも突っ込んでくるか。

(さてさて、イヴァンちゃんはどんなことしてくれんのかね?)

「命令を持ち出されちゃ、しょーがねぇよなー。優しくしてネ、イ・ヴァ・ン・サ・マ!」

ふざけた口調でそう言って、ウインクをひとつ飛ばすと、思った通り嫌そうに顔をしかめやがったイヴァンを無視して俺は囚人服のズボンをずるっと下げた。

うっ

まだ勃起の徴候も見せていない俺の愛しのマイサンがぽろりと姿を現したとたん、イヴァンが小さく呻くのが聞こえた。俺に嫌がらせをしようと思ったのはいいが、実際にペニスを目にしたことで意志が萎えかけたのだろう、おぞましい物を見てしまった、とでも言いたげな表情を見せられて、俺の方は逆に気分が盛り上がってきた。

「脚開いて、もっとやりやすい高さにって、テメエ、なんでそんな

苛々した口調で俺に指示を出そうとしていたイヴァンが、半勃ち状態になった俺のペニスに目を留めて絶句する。

「いやー、イヴァン様が俺にご奉仕してくれるー、なんて聞かされたら興奮してきちゃったみてぇ」
「ッまだ何もしてねぇってのに、どんだけ好きモンなんだよ!」

心底嫌そうに吐き捨てたイヴァンは、俺の前にひざまずくと徐々に体積を増しつつあるペニスに手を伸ばしてくる。口調だけではなく表情にも隠しようのない嫌悪感をにじませながら、それでもやめようとしない辺り、こいつも相当な負けず嫌いだ。その意地がどこまで続くのか見せてもらおうと舌なめずりをしながら、俺は近くの木の幹に背中を預けるとイヴァンのやりやすい高さに合わせて腰を落とした。
てっきりそのまま手コキをするのかと思いきや、イヴァンの手は俺のペニスには触れずに通り過ぎた。くすぐるように玉をかすめたあと、迷わず俺の尻の挟間に進んでくる。やはり、という思いと同時に、そこまでするのかそこまで昨夜のアレが屈辱だったのかという意外な思い。ホモを毛嫌いしているイヴァンが、数日間は風呂に入っていないことが明らかな男のケツの穴を弄ろうとするなんて、相当な思い切りが必要だったろうに。

(やっぱ昨日の即尺に対抗するには手コキじゃ弱ぇ、とか考えちゃったのかね?)

それとも、ケツの穴で感じる俺を見て嘲笑いたいのか。このお馬鹿ちゃんは棹を刺激されて射精するのは男として当然だが、ケツの穴を刺激されて感じるのはオカマだ、とでも思っていやがるのだろう。
そんなことを考えている間に、イヴァンの指先がすぼまりに触れ、ぐっと力を込めて押し入ってこようとしていた。伸びた爪の先に敏感な皮膚を引っかかれる不快な感触に、俺は自分のためにも、ゆっくりとアヌスの筋肉を弛めた。ズ、と体内に入り込んでくる、少しばかり久しぶりの感覚に、腹の底からため息が洩れる。

「ぅん
「チッ、妙な声出しやがって

イヴァンが突っ込んだ指をぐりぐりと回すように動かす。探るような動きは、俺の内壁のある一箇所を捉えた瞬間に、何かに気づいたようにぴくっと震えて一瞬止まり、それから確かめるようにそこを押し上げてきた。

「ここ、か?」

下半身からこみ上げてきて螺旋状に全身に広がっていく、渦を巻く快感。自分のペニスに血液が流れ込んでいくのがわかる。

「当たりみてぇだな」

ニヤ、と嗤う気配。自信を持った指がさっきよりも強めに前立腺を刺激してきた。その動きに合わせて、俺の腰が勝手に揺れる。

「ヘッ、ちょっと触ったぐらいで腰振りやがって、売女が。そんなに気持ちいいのかよ?」

「あぁ、いいぜ。つーかイヴァン、おまえ、ホモを毛嫌いしてた割にはずいぶん手馴れてるじゃねぇか」

よく前立腺の位置なんて知ってたもんだと思う。前にも誰かのケツに指を突っ込んだ経験があるのか、それとも。

「まさかおまえ、女とやる時にいつもケツに指入れてもらうタイプとか?」
「ちっっっげーよこのタコ! ファック! 死ね!!!」
「えぇー、違うのぉ? じゃーあー、前にも誰かのアヌスに指を入れたことがあるのかしらぁ。ホモが嫌いなんて言ってたくせに、あれは嘘だったのね!?」

「それもねぇーよ!!! つーかおまえ、もう黙りやがれ!!」

叫ぶなり、イヴァンは俺の前立腺をぎゅうぅーっと押し上げた。強すぎる刺激は痛みを伴ったが、俺の口からは鼻にかかったような声だけが飛び出す。

「っ、ぁ、んッ
「だから変な声出すなっつーの

細めた目で足下にひざまずいたイヴァンを見下ろすと、微妙に赤くなっている顔が月明かりに照らされながら俺を見上げていた。

なんでコイツ赤くなってんだ?)

本当に男が駄目なのかと突っ込んでやりたい気もしたが、何も言わないことを選んだ俺は、黙って自分のペニスに手を伸ばす。

何、してやがる」
「イヴァンの指だけじゃいつになったらイケるかわかんねぇからな。おまえだって俺に早くイッてもらった方が助かるだろ?」

怪訝そうな声を出す奴の顔を見下ろしながらそう言うと、自分の上唇を舌の先っちょでぺろりと舐め上げてみせる。

ッ、この、好き者!」
「事実を指摘されても、痛くも痒くもネェよ。つーかおまえ、ボキャブラリー貧困だよな。さっきから似たようなことしか言ってねーじゃん」
「こ、ンの野郎

低く獰猛な唸り声を立てると、イヴァンは恐ろしい顔をしながら俺の中に埋めた指を激しく動かした。そんな顔で攻め立てられたら却って萎えそうなものだが、俺はどうやら奴の嫌がる顔が好きなようで、気分も股間も問題なく盛り上がったままだ。後ろはイヴァンに任せて、俺は自分の棹をしごいて快感を追うことに専念することにした。棹から裏筋にかけてゆっくりとこすりあげて先走りの液を絞り出すと、それを掌にまぶし、尿道口から亀頭全体にかけて円を描くように塗り広げて刺激する。イヴァンから受ける刺激と連動するように、後ろから前へと突き抜けるような快感が腰を震わせた。

「ッ、あぁいいぜ
「そりゃ、良かった、な!」

言いながらイヴァンが折り曲げた指の先端で円を描くように、俺の前立腺を刺激する。その瞬間、俺はニヤリと笑みの形に唇の端を吊り上げた。ケツの穴にぎゅっと力を込めると、下半身に溜まった熱を一気に開放する。

っ!?」

おそらくはまったく予想していなかったのであろうそのために、あえて自分でしごく手の動きもゆっくりと抑え気味にして、限界を気取られないようにしていたわけだがイヴァンは避ける間もなく、まともに顔面に俺の精子を喰らいやがった。途中で飛び退って避けようとはしていたのだが、俺のアヌスが奴の指をがっちりと咥え込んでいたせいで思うように距離を取れなかったのだ。

「し、んじらんねぇってうぉ!?」

呆然とつぶやいたイヴァンが、とんでもなく情けない悲鳴を上げて地面に唾を吐き出した。額から鼻梁へと伝った精液が更に下方に流れてきて、奴の口の中にわずかに入り込んだらしい。

「クッソ覚えてろよ、ジャン!」
「はいはい、お大事にー」

捨て台詞を残して走り去るおそらく、井戸に向かうつもりなのだろうイヴァンの背中に俺はにっこり笑顔でひらひらと手を振ってやった。